白癬菌とは、真菌(カビ)の一種です。
白癬菌は人間の角質層にある、ケラチンを好物としています。
白癬菌が人間にとりついた状態を白癬と呼び、これはカビによる感染症です。
白癬菌は高温多湿を好みます。そのため、白癬がもっとも起こりやすいところは、普段靴で覆われる、足の部分です。白癬菌が足に感染したものを一般的には足水虫、または単に水虫と呼びます。
その他、白癬菌が感染する場所によって、その感染症を表す言葉があり、爪に感染すれば爪水虫、頭部に感染すればシラクモ、体部に感染すればゼニタムシ、手に感染すれば手水虫、股に感染すればインキンタムシなどと呼ばれます。
白癬菌による感染症は非常に治りにくく、爪水虫が進行した場合などは、市販の水虫治療薬では回復は困難なほどです。
一方、垢と一緒にいったん人体から離れた白癬菌は数週間で死滅してしまうと言われています。しかし、家族や同居者、さらにはペットなどが白癬にかかっていると、感染者が落とした垢などから、白癬にかかっていない人が白癬菌に感染するということが起こります。そして実はこれが、白癬菌の伝染の多くを占めいています。
このため、感染者とタオル・カーペット・足ふきマット・サンダル・スリッパ・絨毯・畳、などを共有する人はできるだけ、体を清潔に、乾燥させることが重要になります。
また、感染者も、足水虫であれば、五本指靴下を履いたり、靴下を頻繁に取り替えるなど、共同で使うものに感染部をできるだけ密着させないよう、気をつけねばなりません。
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