白癬とは、いわゆるカビ(真菌)の一種に感染して蔓延する皮膚病の一種です。
白癬というとピンとこないかもわかりませんが、水虫というとわかりやすいですよね。
同じ菌に感染して起こる病気ですが、部位によって名前が異なり、足白癬(あしはくせん)(足の水虫)、爪白癬(つめはくせん)(爪の水虫)、手白癬(てはくせん)(手の水虫)、体部白癬(たいぶはくせん)(ゼニたむし)、股部白癬(こぶはくせん)(いんきんたむし)、頭部白癬(とうぶはくせん)(しらくも)、ケルスス禿瘡(とくそう)などがあります。
皮膚科外来では、10~15%を占める比較的多い病気といえるでしょう。
症状は、かゆみや皮膚のめくれなどがありますが、まったくこういった症状のない白癬もありますので注意が必要です。
自覚症状がある場合は、すぐに皮膚科にかかり、治療をしないとどんどんと悪化していく恐れがあります。
また、白癬を防ぐことも重要です。
白癬は、高温、多湿などの環境因子、不潔、多汗などの皮膚の問題、長靴・安全靴の着用などの生活習慣です。
プール、温泉、サウナ、岩盤浴などの大勢の人が素足で集まる公共の場所で、感染することが比較的多く、このような場所になるべく出入りしないことが最大の防御となります。
しかし、場合によっては行かざるを得ないこともあるでしょう。
その場合は、帰宅後に足を何度も石鹸で洗い落とすことが大切です。
通説では、24時間以内に感染した白癬は洗い流すことによって、簡単に防ぐことができると言われています。
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