リンパ腫の原因は、通常のガンと同様に実際のところ正確には分かっていないのが現状です。ただし、いくつか原因と考えられている要因があって、例をあげると遺伝や有害物質、ウイルスがあげられます。
遺伝が考えられる理由は、もともと悪性リンパ腫は他のがんと異なり遺伝で発症することが多いことが分かっています。一般的なガンは成長段階の食生活が同じなので家族全員ががんになることが多いのですが、悪性リンパ腫は生まれながらにガンになるケースが多いです。生まれてすぐ発症しなくても割りと早い段階で症状は現れてくるのは、原因が免疫に異常があるためとされています。
また、日常生活で当たり前のように発生している車の排気ガスや工場からでている煙、虫除けの殺虫剤や畑にまく除草剤、たばこなどが悪性リンパ腫の原因になる確率がとても高いといわれています。
ただし、一部が解明されつつあるようで、例えばウイルスが原因といわれているものです。バーキットリンパ腫、移植後に合併するB細胞性リンパ腫、膿胸に合併するB細胞性リンパ腫、NK細胞リンパ腫ではEBウイルスが関係しているといわれています。
先に、正確には分かっていないと記しましたが、最近新たに判明した事実があります。それはA20遺伝子の異常です。これの悪性リンパ腫の発症原因の1つとなっていることを突き止めました。原因が見つかっただけでゲノム異常についての対処法が見つかっているわけではありませんが、今後の展望として大きな一歩となっています。
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