爪白癬とは、爪水虫とも呼ばれ、一般的に水虫と呼ばれる、足白癬から症状が悪化して起こることが多いものです。
足白癬、すなわち水虫は白癬菌と呼ばれるカビが足の皮膚にとりついた感染症です。足の一部だけ症状が現れ、やがて足全体に広がり、足の爪の中にまで白癬菌がうつっていきます。
また、足の爪を切らず、爪を不摂生にしていると、爪から白癬菌に感染することがあります。
いずれの場合でも、爪白癬は、たかが爪の水虫と侮れない、重い感染症です。早期発見、早期治療が必要になります。足水虫の方は足水虫を治療し、爪白癬に進行するのを防がねばなりません。爪白癬になられた方はごくごく初期の場合は感染した爪を切り落とし、水虫用の塗布薬を塗ることで完治する場合もあります。
爪白癬の症状としては、爪の透明度がなくなり、爪が濁ってきます。更に進行すると黄ばんできて、形は崩れ、もろくなっていきます。
ごくごく初期の場合も、進行した場合でも、一刻も早く、皮膚科医の診察を受けることが賢明です。爪白癬は市販の塗布薬では効果がほとんどなく、内服薬が効果的です。内服薬は医師でないと処方できません。
白癬菌はカビであるため、高温多湿を好みます。これは爪白癬でも変わりません。また、崩れ落ちる爪のかけらにも白癬菌がついています。皮膚科医で内服薬を処方してもらっても、足をできるだけ乾燥させ、また、感染者の使った足ふきマット、スリッパなどはこまめに洗ったり、日干ししましょう。
爪白癬の治療は根気が大事です。きちんと薬を飲み、足の状態などに気を配り、完治したと思っても、しばらくは皮膚科医の指示に従って下さい。
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