白癬とは、白癬菌が体に感染して起きる感染症です。具体的なイメージがわかない、という方は水虫を思い浮かべていただければ、想像しやすいかもしれません。
水虫の治療薬のCMでは細菌のようなものを破壊したり、弱らせたりするイメージ動画が使われることが多いと思います。あの中の細菌のようなものが白癬菌です。白癬菌とはカビの一種で、白癬は白癬菌が感染する場所によって、様々な呼び名があります。
水虫、というイメージから軽く見られがちですが、白癬は治りにくく、激しいかゆみを伴うことが多いため苦痛が大きく、症状を確認した場合は早急で適切な治療が必要です。また、かゆみを伴わない場合もありますが、頭部白癬などは進行すると毛根が破壊されることがあるため、髪の毛がなくなる場合もあります。体のどこに白癬菌が感染するにせよ、治りにくいのは共通しているため、早期発見が求められます。
症状の特徴としては、円形の赤いあざのような炎症が出来ます。円形の中心部は円周部に比べて比較的症状が軽く、円周部付近は小水疱といって、小さな水ぶくれを伴うこともあります。正確な診断は皮膚科医が行います。患部の皮膚を削り落とし、顕微鏡で観察します。白癬菌が見つかれば、そこで白癬と確定します。
テレビCMでは様々な治療薬が宣伝されています。しかし皮膚科では、診察で見つかった白癬菌に効果が高い塗布薬を処方でき、更に場合によっては内用薬も処方できます。このため、診断から治療を考えると、白癬の疑いがあれば、まず、信頼できる皮膚科を訪ねるべきでしょう。
PR