爪白癬とは爪水虫とも呼ばれます。白癬菌という真菌(カビ)の一種に爪が感染したものです。
爪白癬は主に足白癬、一般的な呼び名では水虫の治療を怠った場合に、足の白癬菌が足の爪に感染することで発症することが多いものです。足白癬は激しいかゆみを伴うことが多いですが、痛みを感じることはあまりありません。
爪白癬では、白癬菌が感染する爪に知覚神経がないため、痛みどころか、かゆみすら感じない場合が多いようです。
しかし、このことが治療を遅らせることも多く、その場合、結果として爪白癬の症状が悪化してしまいます。爪白癬が悪化すると、爪が濁り始め、一部が黄ばんだり、全体的に褐色になったりします。また、爪らしい艶やかさは失われ、デコボコし始めます。更に悪化すると爪が変形を始めます。
こうなると、いつも履いている靴でも、足の爪の部分で痛みを感じることがあります。つまり、爪白癬自体では痛みの症状は少ないのですが、症状のために、日常生活で思わぬ痛みを感じることがあるのです。
また、ボロボロの爪からは白癬菌を含んだ爪の欠片が無数にばらまかれます。
変形するまでに症状が進行した爪白癬は治療に根気が必要です。また、爪白癬にはごく初期の状態以外は塗り薬は効果がありません。内服薬で治療していくことになります。現在、医師の処方がないと白癬の内服薬は手に入りません。自分が爪白癬ではないか、と感じたら、痛みがなくとも、なるべく早めに皮膚科医を訪れた方がよいでしょう。
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