糖尿病の方に気をつけていただきたいのが、水虫などの白癬菌です。
一見関係がないように思うのですが、じつは白癬と糖尿病の関係は、簡単にあなどれないものなのです。
基本的に、人の体は血液の中にある白血球の働きによって、体に害のある細菌やウイルスが殺されるため、細菌による感染を防げているのですが、高血糖になると血管障害により血流が悪くなったり白血球の働きが弱くなり、普通の人よりも免疫がなくなって感染症にかかりやすくなるのです。
また、免疫がなくなってきているために、白癬の中でも、一番症状の中でも重いとされている爪白癬にかかる率が非常に高くなっています。
それに糖尿病の方が、白癬菌になってしまった場合は、ただでさえも白血球の働きが弱いのに、さらに白血球も病変のあるところへ到達せず、細胞の働きが低下して回復しずらくなってしまいます。
こうなると、白癬菌になって一番重篤化してしまうケースの、足壊疽や下肢切断にまで及んでしまう方もいらっしゃると聞きます。
また糖尿病の患者さんが、白癬菌にかかった場合は、インスリンの働きをくい止めてしまうホルモンが分泌されるので、高血糖が進み、糖尿病自体も悪化してしまうのです。
白癬と糖尿病が重なると本当に怖いですね。
病院でも、糖尿病の患者さんにはとくに、白癬菌の予防を呼びかけているそうです。
糖尿病の方は、公共の浴場やサウナ、プールなどの使用を極力控えるようにしていきましょう。
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