白癬とは、水虫に代表される、白癬菌による感染症です。どのような症状があるのでしょうか。
まず、患者が一番多いのが、やはり、水虫、足白癬と呼ばれるものです。白癬患者全体の60%から70%が足白癬と言われています。足白癬には大きく分けると、三つの症状があります。
一つ目が趾間型(しかんがた)と呼ばれるものです。指の間などが赤く炎症を起こし、皮膚がふやけたり、ただれたりします。水虫の中で多い症状です。二つ目は小水疱型(しょうすいほうがた)と呼ばれるものです。皮膚の中に小さな液体の塊ができます。薄皮がむける症状になる方もいます。三つ目は角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)と呼ばれるものです。前の二つは激しいかゆみを伴うのが普通ですが、この症状はかゆみはないことが多いです。足の裏など、皮膚の硬く厚い部分が更に硬く厚くなり、垢が落ちるようにボロボロと皮がはがれていきます。硬くなった結果、あかぎれのように皮膚がひび割れることもあります。
足白癬を放置しておいた場合に起きることがあるのが、爪水虫です。ほとんどの場合、足の白癬菌が徐々に足の爪の中に増殖していって起きます。爪の透明度はなくなり、もろくなり、見た目も悪くなります。
その他、体部白癬では、赤い小さなできものから円形に広がっていきます。かゆみがあり、体のほとんどの部分で起こる可能性があります。また、いんきんたむし、と呼ばれる股間部の白癬もあります。赤い膨らみができ、激しいかゆみがあります。かゆみはないことが多いですが、頭部白癬というものもあります。頭皮の炎症が起こり、髪の毛が抜けていきます。
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