白癬とアトピーは部分的な症状は似ているところがありますが、明確な違いがあります。
アトピーことアトピー性皮膚炎は皮膚の過敏症の一種です。一方、白癬は白癬菌による、感染症です。
どちらも激しいかゆみを伴うことが多く、また、皮膚の状態も似ている場合があります。
しかし、アトピー性皮膚炎はその名の通り、炎症です。また、アトピー性皮膚炎は明確な原因がわかっておりません。ただ、有効とされている生活習慣はあります。
その中で、アトピー性皮膚炎と白癬、両方へ有効な生活習慣をあげてみると、入浴などにより体を毎日洗い清潔に保つ、換気に気をつける、室内を清潔に保つ、などとなります。
白癬においては、原因、治療法、予防法などがかなり確立されています。
原因は、白癬菌による皮膚への感染。治療法では、有効な塗布薬や内服薬が様々開発されています。また、治療においては患部をできるだけ乾燥させ、皮膚からの垢などはこまめに拭うことがよいとされています。予防法は、上に挙げたものもありますが、アトピー性皮膚炎とは違って感染するため、身近に感染者がいる場合は、感染者が患部に付着させたものは、洗濯したり、日干ししたものを除いて、あまり触れない方がよいでしょう。
まれに、アトピー性皮膚炎患者が白癬を併発することがあります。こうなると、患者本人はもちろん、周りの看護者にとっても、とても大変な状況になります。
白癬患者はもちろん、アトピー性皮膚炎患者は特に皮膚を清潔に保つよう、気をつけなければなりません。